だらけかあさんの楽観日記

だらけた日々にしあわせを

自分の主張を誰かに伝えたいなら、暴力的な言葉を使うべきではない

吹き出し

 

「テラスハウス」という番組に出演されていた女子プロレスラーの木村花さんが亡くなられたというニュース。

www3.nhk.or.jp

数日前の記事ですけど、こちらを貼ります。

 

テレビでもネットニュースでも取り上げられているこの悲しい出来事について、私はテラスハウスを見たことがなく詳しく知らないため、これ以上の言及は致しません。

ただ、アクセスの少ない弱小ブログとはいえ自分の選んだ言葉で自分の考えや経験したことを表現していますので、自分自身のこととして気を引き締めてブログを運営していかなければならないなと改めて思っています。 

 

私は過去に人に暴言を吐き誹謗中傷をしたことがあります。

私が中学2年生の時、校長先生や学校で1番怖い毎朝竹刀を持って校門に立っていた先生に、文章でですけど暴言を吐き、誹謗中傷をしました。

本日はその失敗談をブログに書こうと思います。

 

ブログやSNS上で誰かに対する誹謗中傷や暴言を見る度に、中学生の時の失敗をしていなかったら、私は匿名で暴言を吐く側の人間だったかもしれないと思うことがあります。

当時は自分なりの主張があっての先生方への暴言でしたが、暴言を吐いたその後に私に起こったこと、私がその経験から学んだ「自分がどんなに正当だと思う主張も、暴力的な言葉を使うと伝わらない(伝わりにくい)」ということを書いていきたいと思います。

長くなりますので(約5,700字)、お時間がある時にでも読んでいただければ有り難いです。

 

 

私が通った福岡県の田舎の中学校は、「福岡、修羅の国」と呼ばれるのにふさわしい程ではありませんが、当時少々荒れていました。

私が中学2年生のある期間、校舎の窓ガラスが割られたり、3、4回程全校生徒の上靴が下駄箱から全部出されてそこら中に散らばされたり(どれが自分の上靴かを探すのが本当に大変でした…)、先生の車が傷つけられたり(「アホ」と傷つけられていた…)と数々の問題が起こっていました。

 

2度目の全校生徒の上靴バラバラ事件の後、怒った先生方は全校生徒を体育館に集め、

「犯人に心当たりがある、あるいは自分が犯人だ、という者が名乗り出るまで、体育館から全員出られないぞ!」

「全校生徒の連帯責任だ!」

という謎のお仕置き&犯人あぶり出し作戦を決行しました。

確か1〜2時間、体育館で体育座りをさせられたと思います。

その間、校長先生や竹刀をいつも持っている怖〜い先生が「早く吐けばみんなが解放される。名乗り出なさい!」と言っていました。

立たされていないだけ、まだマシでしたが。

 

体育館で名乗り出る生徒はおらず、その後体育館から解放されて教室に戻ると、アンケートの記入が待っていました。

犯人を知っている、あるいは私が犯人です、という者はいないか、と、この一連のいたずら(事件と言えるかも)についてどう思うか、の2点についてのアンケートでした。

初めてのアンケートの時、私は無難に「犯人は知らないし、上靴をバラバラにされて迷惑だ」と書きました。

 

全校生徒を体育館に集めてもアンケートをしても犯人がわかることはなく(卒業した生徒たちの仕業じゃないかとみんなで噂してた)、全校生徒が体育館に集められた次の日の朝に登校すると、またもや上靴がバラバラに散乱。

そしてまた体育館に集められ、教室に戻ったらアンケート。

この時、私は怒りでいっぱいでした。

私は勉強が好きではなかったので、授業を受けられないのは別にどうでも良かったのですけど、「連帯責任」を取らされる意味がわからなかった。

上靴をバラバラにされて、私たち生徒も迷惑を受けている被害者側だと思っていたからです。

また、先生方の犯人あぶり出し作戦も全く意味のないことに感じ(犯人は卒業生だと勝手に思っていたので)、言葉が悪いですけど、なんて愚策をやるんだろうかと思っていました。

 

そして、2回目のアンケートの「犯人を知っているか、あるいは自分が犯人か」のところには「知らない」と書き、「この一連のいたずらについてどう思うか」のところには、ありったけの汚い言葉を使って、いたずらをされたことよりも、先生方の対応に怒りを感じている、迷惑を被っている生徒に連帯責任を押し付けるのはおかしい、いたずらをした人間は生徒たちが連帯責任という名の罰を受けても何とも思わないだろう、そんなこともわからないのか、というようなことを校長先生やいつも竹刀を持って歩いている怖〜い先生への罵倒を入れつつびっしりと書きました。

ここでその時書いた暴言を書くのはかなり恥ずかしいので(忘れてもいるし)、ちょっとだけ。

当時の校長先生は髪型がバーコードタイプでしたので、そちらについて潔くないみたいなことをチクリ。ひどい…。

いつも竹刀を持って歩き回っている怖〜い先生については、言っていることが意味不明、日本語が下手ですね、みたいな失礼なことを書きました…。当時の先生方、本当にすみませんでした…。

 

そんな私の乱暴なアンケートの回答から数日後、またいたずらがあり(確か先生の車に「アホ」と傷がつけられた)、また体育館に缶詰+アンケート。

その時のアンケートでも暴言を書きました。

その時は前回のアンケート同様、先生方の行う連帯責任の意味のなさに対する抗議を汚い言葉で、また、「アホ」と車に傷をつけられた先生についても悪く書きました。

その先生はパンチパーマの技術の授業の先生で、私は授業中の態度が悪いということでビンタをはられたことがあり恨んでいたので(確かに私はそのパンチパーマの先生への態度が悪かった、その先生、もんのすごく偉そうでしかもなんか気持ちが悪くって…)、ボロカスにこき下ろしました。

「いつも威張ってる暴力パンチパーマ教師、いい気味、犯人よくやった」みたいなことを書いてしまいました…。今思うと本当にひどい…。

 

2回目の私の暴言アンケートでついに先生方もぶち切れ、私は学校で1番怖い、竹刀をいつも持って校内を練り歩き、ただ楽しくしゃべっているヤンキーにいきなりビンタをかますような言葉が通じなさそうな先生に呼び出されてしまいました。

暴言アンケートの犯人が私だとどうして先生方にバレたかというと、、、

 

名前をバッチリ書いてのアンケートだったからです!

自分は間違った主張はしていないという自信から、名前入りでガンガン先生方を攻撃しておりました。私はかなりのあっほーなのです…。

勉強もできない、ヤンキーでもない、めちゃくちゃ地味で影の薄い生徒(私)が、名前入りのアンケートに堂々と先生方に暴言を吐いた。

後から聞いた話では、アンケートで先生方の対応に文句を言ったのは全校生徒の中で私だけ、担任の先生や数名の先生方が集まり、この意味不明生徒(私)をどうするか、親を呼び出すのかなどなどの対応のために、わざわざ会議が開かれたようです。本当にご迷惑をおかけしましたーーーー。

対応としては、私を呼び出して怖〜い先生が説教、担任の先生が親へ電話をして私の問題行動を報告、となったようです。

 

怖〜い先生から面談室みたいな部屋に呼び出された14歳の私。

怖いながらもちゃんと自分の主張をしようと思っていましたが、面談室みたいな部屋に入った途端、怖〜い先生が怒鳴り散らし始めました。

私はほとんど何も言えず、近距離で怒鳴られ続けて恐怖にかられ、ストレスからかパニックになったからか、気が遠くなってしまいました。

意識は一応ありましたけど立っていられず、ふらふらとなりだしたたために、怖〜い先生の手を借りて一人掛けのソファーに座らせてもらいました。

私がふらふらになっても、ソファーでぐったりしていても、怖〜い先生は怒鳴り続けていました。

「うわ、先生めっちゃ怒ってる。こんなに怒ることを私はしたんだな」

そんなことをぼんやりとした頭で思ったりもしましたが、

「気を失いかけている人間にまだ怒鳴るって、この人やっぱりやばいわー」なんてことも思っていました。反省しとらん…。

そしてこの時の怖〜い先生が怒鳴っていた内容は全く覚えていません…。

 

怖〜い先生はひとしきり怒鳴って気が済んだのか、ソファーでぐったりとした私を残して部屋から出ていき、今度は優しい保健室の先生に交代。

アメとムチ作戦!

優しい保健室の先生に交代となって私は完全に意識を取り戻し、アメとムチ作戦にばっちり引っ掛かり、保健室の先生の前で号泣。

この時反省はあんまりしていなかったですけど、自分がやらかしちゃったことだけはさすがにわかりました。

 

ここで先生から怒られ、親からも叱られておしまいとなっていれば、私は自分の根本的な間違いには気付かず、大して反省もしていなかったと思います。

担任の先生から電話をもらった母は、その日帰宅した私を怒りませんでした。不機嫌そうでしたけど。

担任の先生から、その日怖〜い先生に怒鳴られて気を失いかけるくらい怖い思いをしていること、そして私がアンケートで主張したことについても聞いて、怒らないでやってほしいと言われたようでした。

母はその日の夜、当時単身赴任をしていた父に電話。

電話を代わった私に父は、

「自由に自分の意見を書いてもいいアンケートの内容を持ち出して、先生が怒るのはおかしいと思う。生徒の自由な意見が嫌ならアンケート自体をしなければいい。また、私が主張している、迷惑を被っている生徒に連帯責任を求めるのもおかしいと思う。ただ、人の見た目や人格を揶揄する内容を書くのは絶対にしてはいけないし、実名を書かなきゃいけないアンケートの記入はもうちょっと気を付けなきゃね」

と最後はちょっと笑いながら言いました。

父との電話を終えた後、母は私に対して「あほなことして」と言いましたが、基本は父と同じ意見で、担任の先生も私の主張は間違っていないと言っている、ということを知りました。

 

当時の担任の先生は国語の先生で、穏やかでヤンキー生徒にも人気がある「生徒の話をきちんと聞いてくれる」先生でした。

怖〜い先生から怒鳴り散らされ、父からもやんわりと注意を受けた翌日、担任の先生とも面談がありました。

 

その時先生が私に言ってくれたことはこちらです。

 

暴言、誹謗中傷は論外。二度としてはいけない。

暴言を吐き相手の人格を否定する人の意見なんて聞いてもらえない。

ただ、私が主張している「連帯責任はおかしい。先生方の対応は間違っている」というのは正しいと思う。

でも、暴力的な言葉で主張しているので、暴力的な言葉の方に目が行き、私の言いたいことが伝わりにくい。

誰かを批判したいのなら、冷静に慎重に言葉を選ぶべき。

でも、全校生徒がアンケートに無難な内容で答えた中、自分の考えを書いたことは偉いと思う。

先生自身も学校の対応におかしいと思いながらも言えなかったことを私がアンケートに書いたのは、少し痛快だった。

※ここで私がにやりとしたら、「調子に乗っちゃダメだよ〜」とも言われました。

 

先生は私がやってしまったことの間違いを指摘しつつも私の主張を認めてくれました。

この時、他の先生が担任だったらどうなっていたことか。

怖〜い先生が担任だったら、怒鳴られる恐怖で考えをねじ伏せられ、私はいよいよ反抗的な人間となり、自分の間違いにも気付かず、匿名でこっそりと暴言を吐く人間になっていたかもしれません。

この時の担任の先生には今でも感謝をしています。

 

その後もいたずらは何度かありましたが、体育館に集められる連帯責任はなくなり、たまに行われるアンケートのみとなりました。

私が乱暴な言葉ながらも声を上げたことは意味があったかもしれないし、全く意味がなかったかもしれませんが(わからん!)、私にとっては必要な失敗だったと思っています。たくさんの方に迷惑をかけたかもしれませんが…。すみません…。

 

 

この経験をしてからは、自分におかしなことをされたり、誰かにしているのを見た時、知った時、批判するのもかなり慎重になりましたし、怒りの感情に任せた言葉で相手に言わないようにできるだけしています。意見できない時も多々ありますけどね。

※どうしても何かを主張したい時は現実世界でもブログでも言っちゃい(書いちゃい)ます。

でも、冷静に慎重に、さらに寝かせに寝かせた批判の言葉は、時に暴力的な言葉よりも人を傷つけることがあるようにも感じています。私の性格が悪いせいもあるでしょうけど。

何度か、冷静に慎重に選んだ言葉での批判で、人を傷付けてしまった経験があります。結局いろいろとやらかしています。

※大したやらかしはしていないと思いたいですが、自分が傷つけたかもしれない方のことで大したことじゃないと私が判断することはできない…。

なかなか難しいです。

 

この私の失敗談で今現在暴言を吐いている人が変わるとは思いませんし、弱小ブログすぎてアクセスが少ないため、たくさんの方には読まれません。(断言)

暴言を吐いたり誹謗中傷をする方は、特に何かを伝えたいわけではなく、暴言を吐いたり誹謗中傷をする行為自体に快感を感じているのかもしれませんし。

それでも自分が書けることを書きたいことを書きました。

 

私のあほ失敗エピソードについてご意見がある方、批判的な思いを持たれた方、コメント欄が承認制ですけどございますので、コメントをお書きくださいませ。

批判ももちろん受け付けております。(ブログを全世界に公開している以上、共感してくださる声もあれば批判の声もある、と思っています。とかっこつけて書いてみる)

冷静に慎重に言葉を選んだ的を得た批判にバッチリ傷ついて返事を書かないかもですけど。

ただし、あほ、おばさんキモイ、太っちょ、などの暴言や誹謗中傷は全力で受け付けておりませんので、その場合は非承認にしちゃうと思います。すみません。

そんな感じでどうぞよろしくお願いいたします。

こんなへっぽこエピソード、誰も何も感じないかもしれない…。コメントが誰からもない未来が見える…。

 

最後に。

私のやらかしちゃった話を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

お疲れ様です!やっとこさのへぼ文章からの解放です!やったね!

長文での、体育館ならぬブログに缶詰め、すみませんでしたーー。