だらけかあさんの楽観日記

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ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」第1話感想 ドラマを彩る俳句が楽しい

こんにちは。

先日、松坂慶子さん主演のドラマ「一橋桐子の犯罪日記」を見ました。

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原田ひ香さんの「一橋桐子(76)の犯罪日記」が原作のドラマ。

ざっくり説明すると、親友を病気で失い一人孤独になった一橋桐子が、刑務所を終の棲家にしようと「ムショ活」を始めるという物語です。

 

※ここから感想を書きます。感想にネタバレが含まれていますので、まだドラマを見ていない方は読む読まないの選択をお願いします。

 

一橋桐子を演じる松坂慶子さんがとにかくかわいかった!美しかった!

不器用な生き方をしている一橋桐子を松坂慶子さんが演じることで、かわいらしくていじらしい人物になっています。犯罪以外の方法でなんとかならないものかなと思いつつも、なんだか桐子の「ムショ活」を応援したくなっちゃう。

そして、ドキュメンタリーだったら悲壮感ごりごりになりそうな内容なのに、この明るさ。

始めの方のシーンでは親友を失った喪失感で桐子は寂し気で表情が少なかったのですけど、ムショ活をきっかけにだんだんと笑顔が出てきて生き生きとし出すところがまたおもしろい。

 

ドラマのところどころで詠まれる、桐子の心情を表した俳句がまたとても楽しくて。

ドラマで使われている俳句は神野紗希先生が作られています。

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上↑の記事ではドラマに出てくる俳句について詳しく説明をしてくださっています。すごくおもしろかったので、ドラマを見られた方にぜひ読んでほしいです。

 

第1話で好きだった俳句をちょっとだけ引用します。

雨に泣き風に笑えよ桐の花

俳句引用:ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」より

この句は桐子の親友・宮崎知子(由紀さおりさん)が病床で桐子に詠んだ別れの句です。

この句に込められた知子の思いに応えるために、桐子は必死に生きようとします。そしてそれがなぜか「ムショ活」に向かうという。天国で由紀さおりさん(知子ですけどね)がずっこけている気がする。

 

万引きをしたら刑務所いちご大福

俳句引用:ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」より

刑務所といちご大福が並んでいてもドラマを見ていたら全く違和感がないという。

なんともかわいらしい句で、この句の時のピンクの刑務所の服を着ている松坂慶子さんがまたかわいらしいことかわいらしいこと。もういちごそのものです。

 

暮の春旦那に似たる猿ゐたり

俳句引用:ドラマ「一橋桐子の犯罪日記」より

この句は桐子のものではなくて桐子の句会の仲間が詠んだ句なのですが、こちらは神野紗希先生の句会の方に作ってもらったそうです。

クスっと笑っちゃいました。近くの動物園に私や私の夫に似た猿がいるかな。

 

と、偉そうに書いていますが、俳句はまったくわかりませんべいです。

他にも楽しい句が詠まれていて、ドラマをやわらかく明るい雰囲気にしてくれています。

各話で俳句が詠まれるようなので、第2話以降も楽しみです。

 

そして第1話ではムショ活を応援?してくれる仲間ができました。

桐子のパート先(パチンコ)の上司・久遠樹(岩田剛典さん)と桐子が万引きしたスーパーの高校生の店員・榎本雪菜(長澤樹さん)の二人。

 

岩田剛典さんが出演されたドラマは「崖っぷちホテル!」と「シャーロック」と「プロミス・シンデレラ」しか見たことがないのですが、今までの役柄は真っ直ぐでやさしいイメージ。

今回の久遠樹はちょいと悪い役。髪型もワイルド。がおー。

刑務所の情報を提供するからと手を出して桐子にお金を要求するところ、悪いお顔をされていました。

今までのイメージと全然違いますが、ちょい悪岩田剛典さん、とてもステキです。

桐子のムショ活アドバイザーになっていくようですね。

 

長澤樹さんは現在16歳(役の榎本雪菜は17歳)ながら存在感がすんごい。

西島秀俊さんの娘役をした「ノースライト」やピアノを弾くミステリアスな中学生を演じた「青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-」、最近は「ちょい釣りダンディ」にも出演されていましたが、引き込まれるような魅力のある方だと思っています。

榎本雪菜は桐子の万引きをとても怒りますが、第1話の終わりの方ではムショ活を諦めないようにと励ましていました。

桐子とこれからどんな関係になっていくのか。楽しみです。

 

書きたいことを書いていたら長くなってしまいました。

草刈正雄さんのことも書きたかったのですが、また今度にします。

さてさて、桐子は人様に迷惑をかけないような罪を犯して刑務所に行きたいと、悪いヤツからお金を盗って捕まろうと思い付きます。

隠れ闇金・寺田一男(宇崎竜童さん)に狙いを定めましたが、第2話でどうなっていくのか。

とても楽しみです。

 

それでは、また。