こんにちは。
2023年5月1日月曜日に放送されたドラマ「風間公親ー教場0ー」第4話の感想です。
あらすじは書いていません。ドラマを見て思ったこと、感じたことなどを書いています。
※「風間公親ー教場0ー」第3話の感想
感想部分にネタバレが含まれますので、まだ視聴されていない方は読む読まないの選択をお願いします。
あらすじをお知りになりたい方は、公式サイトをご確認ください。
「風間公親ー教場0ー」第4話もツッコミどころ満載の回でしたが、風間(木村拓哉さん)と隼田聖子(新垣結衣さん)のやり取りはぐっとくるところもあり。
というわけで、第4話の感想は前半はツッコミどころを、後半はぐっときたところを書きました。
第4話のツッコミどころ
隣の家の少年
事件のあった家の隣の少年。隣の家を見すぎ。
夜も窓から見ていたし、事件後もずっと見ている…。ホラー。
座れ→何をしている
風間に「座れ」と言われた隼田は「弱音を吐いてもいいですか」と自分の過去を話す。※ここは弱音を吐くというより、自分が犯した罪の告白に感じた
すると急に風間は「何をしている」と部屋から出て行ってしまう。
ここ、「何をしている」ってあんたが座れって言ったんだよ！と思っちゃった。「行くぞ」だったらわかるんだけど。
第3話の仲良し隼田親子が第4話では急に大きな問題を抱えた親子になった
第3話でちらっと夫が子供に虐待をしていたっぽいシーンが流れていましたが、第4話でこんなに急に親子の仲に亀裂が入るとは思いもしませんでした。ゆかり(諏訪結衣さん)が父親から受けた暴力を夢で見て思い出してしまったからなんでしょうけど。
第3話で「結衣結衣親子かわいい～」と思ってにやにやしていたので、急な変化と問題の大きさに頭がついていかなかった。
犯行後に一人で出産、さらに証拠隠滅
これはたくさんの方が指摘されていました。第1話の日中弓一筆書き事件と同じくらいの衝撃。
原作についてちょっと調べてみましたけど、どうも事件の流れは原作通りなようです。(ネット調べ)
出産は人それぞれで全然違いますし、私は二人出産していますけど、一人目と二人目の出産は全然違いましたし。
ママ友に陣痛が来てあっという間に赤ちゃんの頭が出てきてしまい、予定していなかった自宅出産をした人を知っているし。(この方は経産婦で、その時家には自分の母親と子供がいて一人じゃなかったけど)
なので、殺害＋出産＋証拠隠滅を絶対できないとは言い切れないんですけど、あり得ないストーリーだとは思います。
そもそも、服が血で汚れないように(白いパーカーだし)全裸になって、でっかい皿にうまいこと赤ちゃんと胎盤を出して血液を床にこぼさずに出産して、へその緒を自分で切って、出産後の出血はパンツに生理用品をつけてキャッチ、火事場の馬鹿力でお皿を洗って自宅まで歩いて帰ることができたとしても、お皿から血液反応が絶対出るし。鑑識がんばれ。
あと、赤ちゃんの足にできてしまった「m ama(ママ)」の焼印。
これは原作を好きな方には大変申し訳ないのですけど、かなり悪趣味だと思ってしまった。そして我が子の足に焼き付けてしまったものが事件現場にいた証拠になるって。ぞわっとする。
赤ちゃんが火傷したのに病院に連れていけない、赤ちゃんが産まれる前はきちんと検診をしてたのに産んだ後に病院に行けないって、犯人の心情を考えてもしんどい。
他にも、出生届なんかの事務的な手続きとかどうなってんのかな、とか、K2シロップ飲んでないよね、とか、まあいろいろと気になる。ドラマの中のこととはいえ気になる。
日中弓の一筆書きには笑えたけど、失礼ながら今回の事件は笑えない滑稽さだったと思います。
第4話でぐっときたところ
散々に書いてしまいましたが、隼田の過去の告白と隼田にかけた風間の言葉には涙が出ました。
隼田の過去と風間の言葉
第3話でちらっと回想シーンが流れたので、過去に隼田の元夫が子供に虐待をしていたのはなんとなくわかっていましたが、まさか隼田が見て見ぬふりをしていたとは。
自分が暴力をふるっていないとしても、知っていてそれを止めないのは間接的とはいえ虐待行為にあたると思います。
ただ、今の隼田は子供のために頑張っていて、第3話で
子供がいるからうまくいかないとは言いたくないです
私は子供がいるから仕事がうまくいくと言いたいんです
隼田セリフ引用：「風間公親ー教場0ー」第3話
と言っていたように、子供を言い訳にせずに一所懸命に仕事にも家事にも取り組んでいて。
風間が「今まで過ごしてきた時間と同じくらいの時間をかけて話せ」と言っていたように、長い時間をかけて子供に謝罪をしていくしかない。許されないとしても。
そして、人の弱さや愚かさを身をもって知っている、経験していることは、警察官としても人としても無駄なことにはならないと思う。
風間が間違いを犯した人間にも寛容なのは、ただただ正しい人間よりも、人としての弱さを知っている人間の方が人に寄り添うことができるからかな、自分の弱さを知り乗り越えた人の方が強いからかな、と「教場」「教場Ⅱ」を見て思っています。
虐待に苦しむ子供やその親、そしてこれから子育てしながら警察で働く人ためにも隼田の存在は必要。そう言って隼田の存在を認める風間の考え方、その優しさ、強さにぐっときて涙が出ました。
握手
最後の握手を隼田はすることができませんでした。風間が差し出した手を握るのを躊躇する様子は、隼田が警察に残ることへの迷いのように感じました。
でも、最後には「ありがとうございました」と礼をしていて。これが隼田の風間道場の卒業の仕方なのかなと思います。
それにしても、このシーンで隼田は置いていかれてたけど大丈夫だったかな…。風間は人を置いて帰り過ぎ…。
生見愛瑠さん(萱場千寿留役)
事件の展開はめちゃくちゃでしたけど、生見愛瑠さんの演技はすごかった。そして大きな瞳からぽろぽろとこぼれる涙の美しさったら。
「恋です！～ヤンキー君と白杖ガール」で生見愛瑠さんを見てからすごいと思っていましたけど、やっぱりすごかった。
「日曜の夜ぐらいは…」にも出演されているので、そちらでまた生見愛瑠さんの演技を楽しませてもらおうと思っています。これからの活躍がすごく楽しみです。
新垣結衣さん
新垣結衣さんが出演されているドラマは結構見てきたし、新垣結衣さんがクセのある役を愛らしく演じるのがすごく好きだったんですけど、今回の役で新しい新垣結衣さんの魅力を知ることができて嬉しかったです。
元夫の子供への虐待を見過ごした理由「娘がうるさくて」の言い方。
これ、子育ての大変さとか、子供がかわいいけれども疎ましくも感じる自分への嫌悪とか、そういうのが詰まった、言葉を投げるような吐き捨てるような言い方をしているように感じて。子育てに悩んでいる自分と重なって、涙が出ました。
新垣結衣さんにいつか犯人役をやってもらいたい。かわいくて残酷でっていうすんごいやつ。見てみたい。
気になったところ
隼田と捜査一課の仲良し刑事・谷本(濱田崇裕さん)と尾山(結木滉星さん)の会話の中で、風間の「取り調べ中に容疑者が耐えられなくて自殺未遂したことがある」という過去が語られました。
これからこのことが絡んでくるのかな。
最後に
風間が最後に指導するのは北村匠海さん演じる遠野章宏だと思っていたら、なんと第5話で登場。びっくり。
遠野は真面目で人懐っこい感じでかわいらしいですね。
今のところ新人刑事の指導は2話ずつで進んでいるので、第6話にあの事件があるのかな。まさか第5話でってことはないですよね。怖すぎるので心の準備をしておかねば。
それでは、フジテレビのYouTube公式チャンネルが配信してくれている「月9ドラマ「風間公親ー教場0ー」主題歌 Uru「心得」 CASE04：孤独の胎衣 ノンクレジットエンディング特別公開」でお別れです。
それでは、また。
