子供の頃に憧れた職業ってありましたか?
私は「忍者」でした。
1981年〜1987年まで放送されたアニメ「忍者ハットリくん」の影響です。
お若い方はご存じないでしょうか。
あっほうなのかなと思われた方、大正解!
幼稚園〜小学校低学年まで、忍者になりたいなぁ(ほけ〜)と思っていました。
ただ、幼稚園や小学校で「将来の夢」とかで「忍者になりたい!」なんて言ったらどん引きされることくらいは私もわかっていたので、将来の夢は「ピアノの先生」とか言ってごまかしてはいましたよ、ええ。
忍者になるためには修行が欠かせません。
私は友達が少なかったので、よく一人で忍者修行に励んでいました。
忍者修行1 素早い動き
忍者はしゅたたたたたっと素早く走るのは必須。たぶん。
私は足が遅かったので(運動全般苦手)、素早く走る修行はたくさんしました。
足をちょこちょこちょこと素早く動かし、歩幅小さめで走る練習をよくしていました。
あとは敵の手裏剣を避けるイメージで、ジグザグに走ったりもしていました。
忍者修行2 高いところに登り高いところから飛び降りる
当時住んでいたところは団地だったのですけど、忍者修行にちょうどいい高さの塀がございまして。
その塀に登りジャンプして音が出ないように降りるという修行を何度も繰り返していました。
塀に登っては降りるをずっと繰り返している子供、今そんな子を見たらちょっと怖いと思いそう…。
忍者修行3 手裏剣
忍者の武器といえば手裏剣!
母に頼み込んで折り紙で手裏剣を5個くらい作ってもらって(自分では作れなかった)、手裏剣をしゅしゅしゅと飛ばす練習を家でよくしていました。
でも、折り紙の手裏剣ってそこそこの厚みがあるので、右手と左手で手裏剣5個を挟むの大変で。
しょうがなく2個だけ折り紙手裏剣を手に挟んでしゅっと飛ばそうとするのですけど、全然うまくいかない。
手裏剣の修行は全然うまくいきませんでした…。
忍者修行4 〜でござる
忍者ハットリくんの語尾は「〜でござる」
忍者は「ござる」を語尾につけないといけないので(知らんけど)、〜でござるの練習を一人でよくしていました。
みんなでおしゃべりしている時に「ござる」の語尾は恥ずかしいので、独り言で練習です。
一人でぶつぶつ練習していると、母が「どうしたの?大丈夫?」とのぞき込みに来たりして。
自然な感じで語尾に「ござる」をつけるのは、なかなか難しかったでござるよ。
小学校高学年の時の劇で忍者になる
劇の内容はほとんど覚えていないのですけど、忍者の役をやれてめちゃくちゃ嬉しかった。
黒と白のボーダーTシャツに黒のカーディガン、黒いパンツ(ズボン)にカーディガンも全部ズボンにイン、黒いバンダナを頭に巻きます。
するとどうでしょう!
黒ずくめのかっちょいい忍者のできあがり~!
と言いましても、忍者は端役で5人いる忍者の中で、私は5番目の忍者。一番下っ端。
みんなそれなりのセリフがある中、私のセリフは「そうだそうだ!」のみ。その学年全員にセリフをあてるために先生がひねり出したのでしょう…。先生ありがと。
私の「そうだそうだ!」のセリフの後には、主役の長~いセリフがありました。
劇の練習中、主役の子(男の子)が私の「そうだそうだ!」を飛ばしてセリフを言い始めたことが一度だけありましてね。
「そうだそうだ!」が言えずにしょんぼりしていると、気付いた先生が主役の子が長いセリフを頑張っている途中で止めました。
「だらけさん(私)が『そうだそうだ!』を言っていないから、『そうだそうだ!』からやり直し~」
「そうだそうだ!」が言えないのはちょっと悲しいけど、わざわざ言うのも小っ恥ずかしく、顔真っ赤っかで「そうだそうだ!」と言いました。
主役の子は本当にやさしい子で、劇の練習後私のところに来て「だらけさんのセリフを飛ばしてごめんね」とわざわざ謝りに来てくれました。
それから主役の子は、私がちゃんと「そうだそうだ!」と言い終わるのをやさしい眼差しで確認してから、長いセリフを言うようになりました。
「惚れてまうやろ!」と思ったものです。惚れなかったけど…。
ああ、なんてステキな忍者の思い出。
忍者ってかっこいいですよね。
それでいてなんだかふざけたようなイメージもありますね。ズコー。
不思議でござる。 ニンニン。