こんにちは。
2022年12月15日木曜日に放送されたドラマ「silent」第10話の感想です。
あらすじは書いていません。
印象に残った、好きなシーンについて書いています。
感想部分にネタバレが含まれますので、まだ視聴されていない方は読む読まないの選択をお願いいたします。
もしよかったらなんですが、スピッツの「楓」を聴きながら読んでいただけると嬉しいです。
第10話は想(目黒蓮さん)が紬(川口春奈さん)の声を思い出せないと言うつらいシーンがあるのに、「君の声を抱いて歩いて行く」という歌詞の「楓」は合わないと思われるかもしれませんが、やっぱり「楓」しかないかなと。うまく説明できないんですけども。
「silent」第10話 心に残った、好きなシーン
「silent」第10話は春尾先生(風間俊介さん)と奈々(夏帆さん)、湊斗(鈴鹿央士さん)の楽しい居酒屋のシーンや想と湊斗の高校生の時を思い出す幸せなシーンもありましたが、最後の紬と想のやり取りがつらかった…。
紬と奈々
紬と奈々が自宅でご飯を食べる仲になるとは。ステキだ。
春尾先生とのことを話題にしたりしていて。
まっすぐな紬と少し意地の悪いところがまたかわいらしい奈々の二人。これからもっと仲良くなるのかな。
光と湊斗
ここの二人はずっと仲良しですね。
光が自宅に湊斗を呼んでパソコンを直してもらう。
ありがと~ ハイスペック~
もうオレが湊斗くんと結婚したいよ
セリフ引用:「silent」第10話
たぶんみんな湊斗と結婚したいし、光みたいな弟がほしいと思っていると思う。
春尾先生と奈々と湊斗
奈々の手紙からLINEのやり取りをするようになった春尾先生と奈々。
少しずつ距離が縮まっていて、見ていてにんまりしちゃいます。
居酒屋での二人のやり取りがたまらなく好きだったので、ちょっと長いけど引用します。
奈々「なんで手話 仕事にしたの?
春尾「ろう者ともっとコミュニケーションをとって理解しようと頑張れば
自分でも分かり合えるかもしれないって思ったから」
奈々「どうだった?」
春尾「手話はコミュニケーションの手段でしかなかった
言葉の意味を理解することと 相手の思いが分かるってことは違った」
奈々「そうだね」
春尾「聴者にいろんな人がいるように ろう者にだっていろんな人がいたし
いろんなろう者と知り合ったけど
桃野さんみたいな人は桃野さんしかいなかった
結局は 伝えたいとか 受け取ろうとか
そういう気持ちがあるかどうかなんだと思う」
手話の字幕引用:「silent」第10話
春尾先生の奈々への言葉。
あなたを理解したくて手話を仕事にしたって意味だと思うのですが違いますかね。
私が勝手にそう思っただけなんですけど、「あなたを愛しています」って言ってるもんだと思っちゃった。
そして、居酒屋にやってきた湊斗が加わったら奈々の毒舌が飛び出しました。
お前が紬ちゃんのこと引き留めてたら
こうはならなかったのに
想くんは紬ちゃんのこと諦めようとしてたのに
なんで二人が会ってること怒らないの?
なんで好きなのに自分から振るの?
それは優しさじゃないよ
バカだよ
手話の字幕引用:「silent」第10話
奈々が視聴者の気持ちを代弁してくれましたー!
そして奈々の手話を湊斗に訳せない春尾先生の顔芸。楽しい。
でも、この後に湊斗に話す形で春尾先生との再会の喜びを春尾先生に伝えていて。
奈々、かわいすぎる。そして奈々の気持ちを知って嬉しそうな春尾先生。
春尾先生が通訳をしないので奈々が話している内容がわからない湊斗に、奈々が再び浴びせる「バカ」。
この3人、すごく楽しそう。
湊斗は紬と想が再会するきっかけをつくりましたが、春尾先生と奈々が再会できたのも湊斗が紬に手話教室を教えたおかげなんですよね。
ドラマの中で湊斗はたくさんの人をつなぎましたね。
湊斗から花束をもらったり湊斗に花束を渡したりしてくれる、湊斗を幸せな気持ちにさせてくれる人はどこにいるのかな。
想と湊斗
湊斗を待っている想。
湊斗がLINEで「想!」と送ると想は振り返っていたずらっぽく笑う。振り返った想を見て嬉しそうに笑う湊斗。
第3話で「名前を呼んで振り返ってほしかっただけなのに」と泣いた湊斗の願いが叶った瞬間でした。
想と湊斗の高校生の時と変わらない関係。
このシーンを見て、二人の笑顔に本当に幸せな気持ちになりました。
紬と想
第10話最後のシーン。
想は紬に「名前を言って」と頼む。
紬は声と手話で「想くん」と言う。
「青羽の声がどうしても思い出せない」と言う想。
まさかここにきて第1話の二人が駅で再会した時の強烈に印象に残ったシーン、紬への想の手話が繰り返されるとは思ってもいませんでした。
電話もできなくなるし
一緒に音楽も聴けなくなる
そう分かってて 一緒にいるなんて辛かった
だから別れた
手話の字幕引用:「silent」第10話
そして高校生の頃のシーン。
想は紬が「佐倉くん」と呼ぶのを、イヤホンを耳につけながら、でも音楽は消して待っていた。
8年前に公園で紬と別れる時も「想くん」と名前を呼んでもらってて。
想は自分の名前を呼んでくれる紬の声が好きだった。
声が聞きたい
もう聞けないなら また好きになんてならなきゃよかった
手話の字幕引用:「silent」第10話
スピッツの「楓」の歌詞のように紬の「想くん」という声を抱いて歩いて行こうと想は思っていたのでしょう。でも、どうしても紬の声を思い出せない。
目の前で紬が昔と変わらない笑顔で笑ってくれても、手話で一生懸命顔を見て話してくれても、好きな人の大好きな声が聞きたいという思いが想を苦しめていて。
つらい。
想と想の家族、想と湊斗は8年の時を経てまた前と同じような関係に戻れたのに、紬とは8年前の別れと同じ理由で想は苦しんだまま。
再会して少しずつ積み上げてきたと思っていた二人の関係がまさか振り出しに戻ってしまうとは。少しずつ積み上げてきた二人の関係がまた想を苦しめることになるとは。
つらい。
はい。
第10話の最後のシーンは第1話の最後と同じくらいつらいシーンでした。
このブログを公開した本日12月22日は「silent」最終回が放送されます。
最終回前に(ぎりぎりだけど)なんとか今まで放送された回の感想が書けてほっとしました~。
あとは最終回の放送を楽しみに待ちたいと思います。
どうかどうか、すべての登場人物が幸せになりますように。
それでは、また。