こんにちは。
2023年1月16日月曜日に放送されたドラマ「罠の戦争」第1話の感想です。
あらすじは書いていません。ドラマを見て感じたことや思ったことを書いています。
あらすじが知りたい方は公式サイトをご確認ください。
感想部分にネタバレが含まれますので、まだ視聴されていない方は読む読まないの選択をお願いします。
本田博太郎さんに生卵
杉野遥亮さん演じる蛯沢眞人が、蛯沢の空想の中でですけど、本田博太郎さん演じる犬飼孝介のおでこに生卵をぐしゃりとする場面がありました。
ドラマの中では空想、でも、おでこに生卵がぐしゃりの映像が流れたってことは実際に杉野遥亮さんが本田博太郎さんにやったってことですもんね。
生卵2個持ってきてたので、2個ぐしゃりだったのかな。黄身多めだったように感じたし。
このシーンは本田博太郎さんがきれいに卵まみれ、おでこに卵の殻がぴったりフィットでおもしろかったです。さすが本田博太郎さん(のおでこ)。
脅しと土下座
草彅剛さん演じる鷲津亨の息子・泰生(白鳥晴都さん)が歩道橋から何者かに突き落とされた事件を、事故だったことにほしいと頼む犬飼孝介(本田博太郎さん)のやり口がえげつなかった。
お見舞金と豪華なフルーツを手土産に持ってきて、さらに泰生くんは孫みたいなものと言いながらも、事件ではなく事故だったことにしてくれと、でっちあげた横領の罪で脅しながら頼む。
横領で訴えられるか秘書としてこれからもずっと働き続けるか
泰生くんは事故だった、だよな
返事しろよ、鷲津(わしづぅ)
わかってんのか、お前をこの場で首にもできる、秘書の代わりなんてのはいくらでもいるんだよぉ
泰生くんの治療に金がかかるだろぉ?
横領の噂が広がれば他に雇う議員もいない、君ら一家は路頭に迷う
俺はさ、鷲津にそんな目に遭ってほしくないんだよぉ
ん、わかったって言ってくれ、頼むよ、鷲津(わしづぅ)
犬飼孝介のセリフ引用:「罠の戦争」第1話
そして土下座。
脅しと哀願が混在している犬飼のセリフに犬飼の狡さやいやらしさ、身勝手さが表れていたように思いました。そして「わしづぅ」のインパクトよ。
アメと鞭じゃないけど、ころころと態度を変え相手に冷静な判断をさせないようにして支配しようとするやり方。
私設秘書の蛍原(小野花梨さん)がパーティーで蛯沢に「犬飼は付き合いの良さと得意の土下座でここまできた」と話すシーンがあって。
この得意の土下座を鷲津は何度も見てきたはず。そしてその土下座が形だけでいかに軽いものかも知っていた。
奨学金の返済を始めたばかりで会社が倒産して失業、さらに母親の余命がわずかという途方に暮れていた時に手を差し伸べてくれた犬飼。
犬飼に恩を感じて20年もの長い間身を粉にして働き支えてきた鷲津にとって、形だけの土下座と、事件を事故にしろ、大切な人を傷つけられてもなかったことにしろという要求がどれほど鷲津の今までの献身的な働きを踏みにじる行為だったか。
弱者の叫び
このシーンの草彅さん、すごかった。激しい怒りが全身からにじみ出てて凄みがあった。
力のある奴はどんな要求でも通るのか
弱い奴はどんなことでも飲み込めってのか
ふざけるな(リンゴぐしゃー)
あいつらに思い知らせてやる
・・・(略)・・・
あいつらに教えてやる
踏みつけられたらどれだけ痛いか、教えてやる
鷲津亨セリフ引用:「罠の戦争」第1話
リンゴをぐしゃーっとするところは若干大変そうだなと感じちゃいましたが、叫んだり怒鳴ったりせずに心の底から溢れ出てくる怒りを全身で表現する草彅さんに痺れました。
20年尽くしてきた相手、権力者たちに復讐を誓う大事なシーン。かっこよかった。
早くも仲間ができる
早くも鷲津亨が自分の復讐を蛍原と蛯沢にばらしちゃって協力をお願いしていました。
戦争シリーズは「銭の戦争」も「嘘の戦争」も仲間とともに復讐を行っていたので、鷲津の味方が増えてほっとしました。
今回は井川遥さん演じる妻の可南子も一緒に闘うので、お互いに支え合って復讐を遂げてくれると思う。
鷲津亨の復讐はこれからどうなるのか
すでに3話まで見てからこのブログを書いていますが、犬飼大臣を政界から引きずり下ろした後は事件の隠蔽を指示した黒幕への復讐が始まりますよね。
黒幕は誰なのかはまだわかりませんが、やっぱり高橋克典さん演じる総理大臣・竜崎始でしょう!違うかもだけど。
鷲vs竜の闘いになると勝手に思っています。(「罠の戦争」の主な登場人物の苗字には、動物が入っています)
竜めちゃくちゃ強そう…鷲が勝てるかな…。
あと、鷲津亨は一度会った人間の顔と名前は絶対に忘れない、関係者の肩書から家族構成、近況まで調べて覚えられるという記憶力を武器にしていくと思っていたのですが、どうなるかな。今のところそんな風でもないけど。
他にも、泰生が歩道橋から突き落とされたのを見たのは通報した男性ではなく、行方のわからないある女性。
この女性が誰なのか、泰生を突き落としたのは誰なのか、そしてどんな風に鷲津たちが復讐を果たしていくのか、とても楽しみです。
今までの戦争シリーズはハッピーエンドとはいえない終わり方だったので(バッドエンドでもないけど)、今回は犯人が逮捕され、泰生も目覚めてまた家族で約束したキャンプに行くという幸せな終わり方だといいなと思っています。
前クール「エルピスー希望、あるいは災いー」とのつながり
2022年秋に放送された「エルピスー希望、あるいは災いー(以下、エルピス)」と「罠の戦争」のつながりについてなんですが、私が勝手に思っているだけです。ドラマの制作者の方々が言及しているわけではありません。はい。
カンテレのドラマつながりに関しては、こちらの記事に「エルピス」と「罠の戦争」について少し書かれています。
「カンテレ」のドラマは凄い!…『エルピス』での“忖度ナシ”姿勢に賞賛の声と“関西での意外な評判” | FRIDAYデジタル
「罠の戦争」と「エルピス」のつながりを勝手に感じているのは、「エルピス」の9、10話で出てきた、迫田孝也さん演じる大門副総理の娘婿で秘書の大門「亨」と、草彅剛さん演じる鷲津「亨」の名前が同じだったことからです。議員秘書で仕事も同じ。
迫田孝也さん演じる大門亨は大門副総理の娘と離婚してある事件の真実を明らかにしようとした矢先に死亡する。(自死として処理されるがおそらく大門副総理に消されている)
「エルピス」では結局、大門亨が告発しようとしていた事件も大門亨の死も真実が明らかになることはないまま終わってしまいました。これは「エルピスー希望、あるいは災いー」の「災い」の部分だったのだと思う。
この流れを見た時に、大門亨の妻であった大門副総理の娘は何かできなかったのか、大門亨と一緒に闘うという選択肢はなかったのか、その後真実は明らかになるのだろうかなどいろいろと考えました。
その後、「エルピス」の後に始まる「罠の戦争」が、主人公の名前は「亨」で仕事は「議員秘書」、政治家にもみ消されようとしている真実を明らかにしようとするストーリーだと知って。
そして「罠の戦争」では鷲津亨の妻の可南子も一緒に闘う。
あんなこと飲み込んじゃだめ
秘書生命が伸びてもあなたの心が死ぬ
心が死んだら体と同じ、救えない
だから、どんなリスクがあっても闘うの
二人で一緒に
可南子セリフ引用:「罠の戦争」第1話
また、戦争シリーズ第2弾の「嘘の戦争」では、「エルピス」で大門亨を演じた迫田孝也さんが、草彅剛さん演じる一ノ瀬浩一(千葉陽一)の父・千葉豊役(無理心中と判断されたが本当は殺された)を演じていたことでもつながりを感じています。
そんなわけで、勝手に二つのドラマにつながりを感じて、大門亨の無念を鷲津亨の復讐に託して見ています。
「エルピス」で残った心の靄(もや)を「罠の戦争」に晴らしてもらいたいと身勝手ながら思っています。
それにしても、迫田孝也さんはいろいろな役を演じられていますね。すごい。
終わりに
はい。
最後は勝手な思い込みについて書いてしまいました。
香取慎吾さんとSEVENTEENの主題歌「BETTING」も乾いた軽さがドラマと合っていてすごく良いですね。好きだ。
ストーリーのテンポの良さと草彅さんの怒りの演技に痺れながら、リベンジエンターテインメントを思いっきり堪能したいと思います。
それでは、また。