だらけかあさんの楽観日記

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「シッコウ!!~犬と私と執行官~」第3話感想 小原の信念とひかりとの人間愛

こんにちは。

2023年7月18日火曜に放送されたドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」第3話の感想です。

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あらすじは書いていません。ドラマを見て思ったこと、感じたことなどを書いています。

感想部分にネタバレが含まれますので、まだ視聴されていない方は読む読まないの選択をお願いします。

あらすじをお知りになりたい方は、公式サイトをご確認ください。

第3話|ストーリー|シッコウ!!~犬と私と執行官~|テレビ朝日

 

 

第3話 ストーリー感想

第3話は二つの強制執行が描かれていました。

一つ目はパチンコ店「ブルドッグ」の電気工事代金800万円の差し押さえ、二つ目が公団住宅の家賃不払いによる部屋の明け渡しと動産執行。

パチンコ店の店名が「ブルドッグ」であることから、吉野ひかり(伊藤沙莉さん)も犬担当の執行補助者として共に深夜に売上金を差し押さえに行くことになりました。

執行官室で織田裕二さん演じる小原樹が、何も言わずに顔の凄まじい圧でひかりに執行についてくるようにと説得?していたのがおもしろかった。お二人の顔芸が毎回本当におもしろい。好き。

 

そして、高橋光臣さん演じる矢上遼一の家賃不払いへの強制執行。

矢上遼一がお布団に隠れていて(第1話の時の中村俊介さん演じる二川と同じ。二川は押入れのお布団の中でさらにびっくりだったけど)「ひ~怖~い」と思ったのもつかの間、今回の話はものすごく辛くて、悲しくて、ドラマが終わった後もしばらくは気持ちがざわざわしました。

ひかりが母親(阿南敦子さん)に電話をしながら涙を流したシーンは、一緒にぼろぼろと泣いた。

強制執行される側には何かしらの大きな問題や事情があると思いながら、1話、2話と見てきましたけど、矢上遼一の事情は自分の力ではどうしようもないようなこと、そして誰にでも起こり得ることで。

何もわかっていなかった。ドラマを見たからといってわかることではないのだけど。

矢上遼一は若い頃から母親の介護を一人で行い、母親の体調が悪くなって時短勤務を会社に申し出るも受け入れてもらえず無職に。

そして母の死後は誰とも連絡を取らなくなってしまう。

でも、このドラマは最後に救いがあって。

母親を介護していた時間を矢上は幸せだったと言い(カギを何個もつけて部屋に入らせないようにしていたのは、母親との幸せだった生活の名残を少しでも長く感じていたかったからなのかな)、ひかりが働いている保護動物カフェで保護されている猫たちを引き取るために、きっと人生を新しく始めていくだろうと思わせてくれる最後で。

今まではなんで最後に債務者の救いが描かれるんだろうと疑問に思っていたのですが、毎回最後に描かれるエピソードは、登場人物への救いでもあるし、ひかりと一緒に心がざわざわしている視聴者への救いでもあったんだって気付きました。

 

高橋光臣さん、泣かせてきますね。

高橋光臣さんといえば「梅ちゃん先生」の松岡先生ですけど、高橋光臣さんは見ているこちらが応援したくなるような、心がぐいっと引き込まれるような、人を魅了する演技をされる方だと思っていて。クセのある役柄でも愛らしい魅力的なキャラクターにする天才。最近は「Get Ready」第5話の若年性アルツハイマーの妻を支える夫の役でも号泣しました。

高橋光臣さん、今回もすごかった!!!

 

小原の執行官の仕事に対する信念

今回、小原の執行官としての信念が語られました。

老子の言葉「天地不仁、以萬物爲芻狗」

第1話で小原が落とした紙に書いてあった言葉。

「天地不仁、以萬物爲芻狗(天地は仁ならず、萬物を以て芻狗(すうく)と爲す)」

小原はこの老子の言葉の意味を

「黙ってじっとしてりゃ、いつか神様が救ってくれるなんて考えは過ちだ。天地にはちっとも情けなんてなく、あらゆる命も公平に、藁の犬のように扱うだけ」

と説明していました。

そのうちに、いつか、などと言って問題を先送りしても誰も助けてくれない。問題は解決しない。

「たとえ債務者の人が納得できなかったとしても、区切りをつけて新たな一歩を踏み出してもらう、人生をリスタートしてもらう、そのきっかけをつくる。執行官はそのためにある仕事だと思う」

債務者の方々に新しく人生を切り開いてもらうために、感情をむき出しにしてぶつかってくる債務者に対して、執行官の仕事を機械的ではなく感情を持って、ざわざわしながら胸を痛めながら接する。

大変なことだと思うし、すごく心が疲れる仕事だと思う。

そして小原の執行官としての信念は、ひかりが働く保護動物カフェに来た矢上にひかりがかけた

「終わっちゃったけど、だから、新しく始まるんです」

という言葉に繋がったんだと思います。

 

ひかりと小原の人間愛

小原はひかりと年齢や性別を超えた絆が築けそうだと思っていたのに、ひかりに「(絆が気付けそうな気が)しない」ってあっさり断られてて。

小原はベランダの綱渡りの時に、ひかりを気遣う感じで「大丈夫?」「ついてこいよ」なんて言っていましたが、ひかりの方が小原を支えて守っている感じでしたし、大の苦手な犬からも守ってもらえて、小原からしたらひかりの存在はかなり大きいものなんでしょう。

でも、吉野ひかりと小原樹、伊藤沙莉さんと織田裕二さん、お二人の心の声のやり取り、顔芸、セリフの間、二人が並んだ時の見た目から雰囲気から、すべてが見ていて楽しくて心地よくて、凹凸バディながら相性抜群なバディだと思っています。

これからひかりが執行補助者としてもっと活躍してくれると思うので、第4話以降のひかりと小原が、年齢や性別を超えた人間愛の絆をどう築いていくのか、楽しみにしたいと思います。

 

おまけ ひかりの子供の頃の役が吉田萌果さん!

ひかりの子供の頃を吉田萌果さんが演じていたんですけど、ぴったりだった!

吉田 萌果 – スマイルモンキー

吉田萌果さんは、BS松竹東急の「半熟ファミリア」で楓子役を演じていたのがもうかわいくてかわいくて。

吉田萌果さんは伊藤沙莉さんとお顔も少し似ているし、声がハスキーでそこも似ていて、伊藤沙莉さんの子供の頃の役は絶対に吉田萌果さんがぴったりだと思っていたので、この配役は「くひ~たまらん~」となりました。

ひかりの母親役の阿南敦子さんも伊藤沙莉さんと少し似ているし、もう最高の配役だった。

自分の妄想が叶いました!やったー!

この配役でドラマを見られて嬉しかったです。(このブログを読むことはないでしょうけど)配役をされた方、ブラボーです!ありがとうございます!最高でした!

 

終わりに

はい。

第3話の最後には、執行官室事務員の栗橋祐介(中島健人さん)がひかりの隣に引っ越してきて、これからの展開がとても楽しみです。ひかりが住んでいるのがわかってて引っ越してきていそうで、ちょっと怖い…。

第4話は小原が恋に落ちるかも?ということで、第4話の放送も楽しみです。

 

それでは、ドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」と主題歌・SEKAI NO OWARI「ROBO」の特別映像でお別れです。


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それでは、また。

 

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