こんにちは。
テレビ朝日系で2023年1月14日土曜にスタートした「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」の最終回が、3月18日に放送されました。
もしよろしければ、ドラマの主題歌、ケツメイシの「夜空を翔ける」を聴きながらお読みいただけると嬉しいです。
再生の矢印みたいなのを押すと見ることができます。歌に合う文章を書けてはいませんけども。
望月星太郎役の高橋一生さん、星太郎の父・航役の橋爪功さん、水森ひかり役の本田翼さん、3人の会話劇がとてもおもしろかった。
ぶっきらぼうだったりもじもじっとしてたりしている高橋一生さんもステキだったし、幽霊と妄想の航の雰囲気から声の出し方から全然違って、そういう演技をひょいひょいっとしてしまう橋爪功さんの凄さを改めて感じたし、演技がアレで有名な本田翼さんもちょっとオーバーな演技をするなと感じたところもあったけど、ほぼ普通に違和感なく見られました。
感情の機微をあまり表現しない役柄の方が本田翼さんには合っていると思う。本田翼さんは華のある方だし、作品にキラキラした色を加えてくださる方だと思っているので、一人のドラマファンとしてはこれからもドラマに出演してほしい。
「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」の本田翼さんもステキだったし。(このドラマに出演していた橋爪功さんは今回の作品とはまた全然違って怖かった。ひんやりとした首筋に寒気を感じるような恐ろしさがあった)
もっと花火も見たかった。花火を個人で注文するお客さん側の物語ももっと見たかった。
1話30分という短い時間では難しいですよね。もっとじっくりと見たいドラマでした。
そんなステキなドラマの中でも違和感があったのが、星太郎の母・理代子(原田美枝子さん)。
身勝手すぎるし、息子に手料理を振る舞った時に「恋人に作っている気分」というようなことを言ってて。息子を恋人みたいな言い方をするのが個人的にめちゃくちゃ苦手で。キモいーーーって思っちゃう。同じく父親が娘を恋人と表現するのも苦手。
原田美枝子さんの包容力のある強い美しさをもってしても理代子の存在は正直苦手でした。そしてそんな母親にでれでれな星太郎も。
個人の好みです。好きだった方ごめんなさい。
あと、星太郎が父・航の妄想の方と幽霊の方とも会話をしていく中で父との関係を新しくつくっていったのに対し、母親は言葉で話してもわかり合えた気がするだけ、というようなことを言って半ば強引に関係を修復していたのもちょっとよくわからなかった。
言葉で伝えなくても伝わることってもちろんあると思うんですけど、会話劇がおもしろいドラマだったので、もうちょっと二人の会話を見たかった。高橋一生さんと原田美枝子さんの会話劇、絶対おもしろいと思うし。
お互いの言葉で対話し合うことで生まれる二人の心の交流をもっともっと見たかったなと思いました。
でも理由なんてない理代子の言動が、やらない理由ばかりを探していた星太郎に理由なんてないけど花火を上げたいと思わせて、花火師としての自分の未来を見つけるきっかけになったとも思っています。
このドラマのもう一つの主役である花火。
最終回で星太郎、ひかり、航の3人で見上げた花火は生きている人だけでなく、死者も一緒に見ていて。
花火が慰霊の意味を持っていることを思い出しました。最後の花火、感動した。じーんときた。
そして最後、セットを見せる終わり方。
急に現実に引き戻されてしまって、もう少しドラマの余韻を楽しみたかった。でもきっとドラマを制作している方々が何かしらの意味を込めてあえてやったんだと思います。
あの終わり方の意味についてTwitterで他の方の感想をいろいろと読んで自分なりに考えてみました。
ドラマも花火みたい。終わってしまえばあっという間。でも、少し前向きな気持ちになってまた人生に向き合う力になる。
あとは、美しい花火は打ち上がった後の片付けは大変。美しいドラマも打ち上げた後のセットの片付けが大変そうだな、なんてことを私は思いました。こんな考えしか思い浮かばない…。
なんだか偉そうに書いたりあほみたいなことを書いたりしてしまいましたが。
星太郎はひかりに言い返すことができ、自分の意見を遠慮せずに言える関係になった。そんな二人の今後ももっと見たいし、航さんの幽霊にはまた舞い戻ってきてもらえばいいし、なんなら星太郎の妄想の航さんだけでもいいし(こっちの航さんの方がかわいらしくておもしろくて好き)、きっと花火大会も今年はもっと再開すると思うし、また続編があったらすごく嬉しい。
花火の6秒間、ドラマの3ヶ月間という短い時間。でも、その美しい時間は心に映像として残り続ける。そんなドラマだったと思います。
とてもステキなドラマでした。
それでは最後に、ケツメイシの「夜空を翔ける」ミュージックビデオ[ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」SPECIAL EDIT]でお別れです。
それでは、また。