だらけかあさんの楽観日記

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ドラマ「ハヤブサ消防団」第5話「ある女の運命」感想 ベテラン俳優陣の大根演技と最後の彩の怖すぎる怪しい微笑みに痺れた!

こんにちは。

2023年8月17日木曜に放送されたドラマ「ハヤブサ消防団」第5話の感想です。

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あらすじは書いていません。ドラマを見て思ったこと、感じたことなどを書いています。

あらすじをお知りになりたい方は、公式サイトをご確認ください。

第5話|ストーリー|木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』|テレビ朝日

書きたいことが多すぎて無駄に長くなっていますので、目次のところから気になるところだけでも読んでいただけると嬉しいです。

感想部分にネタバレが含まれますので、まだ視聴されていない方は読む読まないの選択をお願いします。

 

 

第5話「ある女の運命」感想

第5話は立木彩(川口春奈さん)の過去がメインの回でした。

今までは三馬太郎(中村倫也さん)のカメラ目線の独白がありましたけど、今回は彩の独白がありましたね。

また、第4話の感想で、彩はアビゲイル騎士団の信者じゃなかったんじゃないかと書いたのですが、もりっと予想が外れ、広報を担当するほどのごりっごりの信者でした。

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第5話は全体のストーリーとしてはあまり進みませんでしたが、1話分使って彩のアビゲイル騎士団との関わりが丁寧に描かれたということは、彩と教団の関係はストーリーやこれからの展開に重要な関りがあるんだと思います。

ハヤブサ地区で起こっていることは、やっぱり宗教絡みになりそうですね。

 

あとちょっと気になったのは、彩の家で東京アーツムービーの社長・浅野ヤスノリ(久保田悠来さん)がシャワーを浴びていたこと。

これって彩と浅野ヤスノリは肉体関係があったってことなんだと思うのですが、浅野ヤスノリが彩の心も身体も踏みにじっているように感じて、浅野ヤスノリのグロテスクさがさらに増しました。ドラマの中のこととはいえ、きっしょい。久保田悠来さんはもちろんステキです。

 

あとは、居酒屋サンカクの店主・賀来武彦(福田転球さん)と妻の好恵(氏家恵さん)もなんだか怪しかった。

好恵は太郎と藤本勘介(満島真之介さん)の会話を聞いている感じがしましたし、賀来さんが居酒屋サンカクの説明をしている時、指で三角をつくっているのが今にも丸になりそうで。怪しんで見ているからかもしれませんが。

太郎と勘介が町おこしドラマの撮影の合間に会話している時も、森野洋輔(梶原善さん)と徳田省吾(岡部たかしさん)が後ろで居眠りしていたけど話を聞いていたかもしれないし、山原賢作(生瀬勝久さん)は険しい顔でじーっと見つめていたし、みんな怪しい!

パワースポットできれいな石を見つけて大喜びしたり、大事な話をべらべらしゃべっちゃう勘介はかわいい。

 

彩の服装の変化

彩の服の色が彩の心情を表す演出がされていました。

社会人になりたての夢や希望がいっぱいの時は赤、自分の書いた脚本が浅野ヤスノリのものとなり、絶望している時は黒や茶色などの暗い色、アビゲイル騎士団の信者になった後はパステル系や白系のやわらかい明るい色合いの服へ。

演じる川口春奈さんの表情の変化も含めて、彩の心情がすごくわかりやすかったです。

 

キツネのはく製

キツネのはく製が太郎と彩と見つめていましたね。

調べてみたら、太郎と彩が関係を持った日の朝もタンスの上にいたようで。これは気付かなかった。

キツネって人を騙すイメージがあるので、キツネが画面に映っている時の彩の言葉はウソなんじゃないかなと思います。

第5話でキツネのはく製が出てきたのは、彩が「私も教団から離れました」と言ったところからで。

太郎が「そのあとアビゲイルとは?」と聞くと「何の接点もありません」と言っていたところらへんでもキツネが映っていました。

アビゲイル騎士団に入信した経緯や、アビゲイル騎士団の教祖や幹部が起こした事件に関しては彩は本当のことを言っていたけど、アビゲイル騎士団解散後のことはウソをついているんじゃないかなと思っています。

第5話のタイトルが「ある女の“過去”」ではなくて「ある女の“運命”」なのも、ハヤブサに来てからもまだ彩の運命が続いていることを表しているように感じました。

彩はアビゲイル騎士団の信者じゃなかったんじゃないかと第4話を見て思っていたのに、第5話を見た後は教団解散後も信仰していると思うなんて。ストーリー展開が全然読めない。そして、だからこそおもしろい!

 

彩の最後の怪しい怖すぎる微笑み

太郎が彩の過去を受け入れてぎゅっと抱きしめている時の、山原展子の写真を見つけた彩の微笑み。ものすごく怪しかったし怖かった。そして、どんな感情か読めない。

抱き合っている時の太郎の安堵のような笑みと、その後ろで恐ろしい笑みを浮かべる彩。

でも、ものすごく美しかった!!!

川口春奈さんはまっすぐな演技をされる方だと思っているのですが、まっすぐな瞳が怪しい美しさに変わる瞬間がまた衝撃的で。

川口春奈さんは昨年のドラマ「silent」第5話の最後のカットでも、印象に残る表情をされていました。目の前にいる相手と向き合うことを決めた、まっすぐで美しい決意のような表情。本当に美しかった。

今回の表情も忘れられないものになりました。

いや~怖くて美しかった!

 

アビゲイル騎士団について

アビゲイル騎士団については第4話の感想である程度書いたのですが、第5話でわかったことや、ドラマでの宗教の描かれ方などについて少し書きます。

第5話でわかったのは、アビゲイル騎士団の教祖は高斎道春という名の男性だということ、教団施設の地下室に12人の信者の遺体が発見され、実行犯とされた幹部3人と教祖の高斎が逮捕となり、死刑判決が確定していること。(ただ、12人の信者が殺害された理由は不明)

また、彩はアビゲイルに自分や自分の作品を認めてもらって救われたと言っていましたが、彩が救われたのが事実だとしても、教団の顧問弁護士・杉森登(濱田信也さん)が彩の問題に親身になって対応したのは、彩が映像作品をつくることができるから、彩に利用価値があったからだと思います。

あとは、浜田信也さんが杉森登役をなんとも魅力的に演じていらっしゃったこと!

物腰が柔らかで、時々ユーモアのあることを言ったり、すごく頼りになって信頼できるような人物に感じられる、でも、危うさも感じるような演技で。

浜田信也さん、すごかったです。

 

このドラマの宗教の描かれ方は、偏りがなくて個人的に見やすいと思っています。

私は母がある宗教を信仰していた宗教二世なため、宗教の描かれ方に対して少し神経質になっちゃう部分もあるんですが、宗教監修の方もいらっしゃるからか安心して見られる。

賢作の「仏教みてえに古いのが良くて新しい宗教が悪いわけはねえやろ」とか、彩の「私が出会った仲間たちは本当に優しかったです」とか「アビゲイルは、私を、私と私の作品を認めてくれたから。人に何と言われても、私、確かにあの時救われたんです」いう言葉とか。

私が某宗教の中から見た世界、宗教から離れた後に感じたことと同じような描かれ方で。(宗教に救われたのは私ではなくて母だけど)

ドラマの中の「アビゲイル騎士団」は恐ろしい事件を起こしたカルト教団ですけど、新興宗教自体を否定するような描かれ方がされていないところが良いと思いました。

 

あと気になったところをもう一つだけ。

彩がアビゲイルの教義「円環構造の内部に一度でも与した者は、生涯同じ輪の中に生きる同志と見なされる」というところを読んでいる時に、彩の友だち(金澤美穂さん)が映るんですが、ちょっと怯えているように見えて。友だちが怯えているのは彩を教団に連れてくる時にも感じたんですけど、気のせいかもしれません。

そして上に書いた教義はすごく怖いことが書かれていると思っていて。

宗教ってどれもそうなのかはわかりませんが、信者になった後に宗教を離れるのってすごく大変なんですよね。

信じていないものを否定することよりも、一度でも信じたものを否定するという行為は罪深いというか。少なくとも、私が知っている某宗教はそうだった。

アビゲイルの信者が殺害された理由は、おそらくですけど、輪から離れようとした、教団を脱退しようとしたからかなと思っています。

一度でもアビゲイルの輪の中に入った者は、生涯同じ輪の中に生きる同志だということは、輪の中から出ることは許されないということでもあるのかなと。

そんな風に感じました。間違っているかもです。生贄でした~というまた違った意味で恐ろしい理由かもしれないです。

 

ベテラン俳優陣の大根演技、最高!

町おこしドラマの撮影がついに始まりましたね!

ハヤブサ消防団もドラマに参加していました!

その中での演技が大根すぎておもしろかった!

宮原郁夫(橋本じゅんさん)「おいおい、なにするんやー」

森野洋輔「な、なにー」

山原賢作「しゃあねえな、ハヤブサ消防団、出動や!」

みんな「おー!」

ベテラン俳優陣の珍しい大根演技、おもしろかったです!

 

終わりに

はい。思いっきり自分語りもはさんでしまいました。長々と失礼しました。

第6話ではついに放火犯が誰かわかるみたいですね。しかもハヤブサ消防団の中の人っぽい。誰だろう。怖い。

 

それでは、ドラマ「ハヤブサ消防団」主題歌、ちゃんみなさんの「命日」でお別れです。

それでは、また。

 

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