だらけかあさんの楽観日記

だらけた日々にしあわせを

ドラマ「ハヤブサ消防団」第8話「聖母の帰還」感想 恐怖と爆笑など

こんにちは。

2023年9月7日木曜に放送されたドラマ「ハヤブサ消防団」第8話「聖母の帰還」の感想です。

www.tv-asahi.co.jp

あらすじは書いていません。ドラマを見て思ったこと、感じたことなどを書いています。

※原作は未読です。

あらすじをお知りになりたい方は、公式サイトをご確認ください。

第8話|ストーリー|木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』|テレビ朝日

書きたいことが多すぎてあほみたいに長くなってしまいましたので(大したことを書いていないのに6000字を越えてしまいました...)、目次のところから気になるところだけでも読んでいただけると嬉しいです。

感想部分にネタバレが含まれますので、まだ視聴されていない方は読む読まないの選択をお願いします。

 

 

第8話「聖母の帰還」感想

アビゲイル騎士団の後続団体「聖母アビゲイル教団」のハヤブサへの侵食がどんどこ進んだ第8話。恐ろしかった~。

そんな不安感や恐怖を感じる物語の中にあっても、三馬太郎(中村倫也さん)をはじめとする、ハヤブサ分団のハヤブサを守ろうとする気持ちにぐっときたり、中山田さん(山本耕史さん)に大爆笑するシーンもあって。怖さとおもしろさのバランスがこのドラマは本当にすごい!!!

また、第8話は最終回直前の回ということもあって、様々な謎が明かされました。

アビゲイル騎士団の教祖や幹部が信者を殺害していた理由が、教団を脱会しようとしていたからということ、殺害された信者の中に立木彩(川口春奈さん)の友人もいたこと、事件後にアビゲイル騎士団は聖母アビゲイル教団として新たに活動していたこと、太郎の家のポストに「警告」としてシャクナゲの花を入れたのは彩だったこと、ルミナスソーラーは教団のユートピア実現のためにつくられた会社で、営業の真鍋明光(古川雄大さん)は熱心な信者であること。

他にも、徳田省吾(岡部たかしさん)はオンラインサロンからの信者で、放火犯として利用された後は信者としては扱われず使い捨てにされたこと、また、教団のユートピアにハヤブサが選ばれた理由や彩の使命、江西住職(麿赤兒さん)と山原展子(小林涼子さん)の関係も明かされました。(彩の使命と江西住職に関しては、後ほどもう少し詳しく書いています)

様々な謎が明かされましたが、まだわかっていない点もあり。(こちらも後ほど書いています)

最終話がどうなるのか、ハヤブサからアビゲイルを追い出せるのか、どんな結末が待っているのか。ものすごく楽しみです。

 

演出がすごかった

このドラマは、演出が本当におもしろくて。

カメラワークもだけど小物の使い方もおもしろい。わかりやすいからわざとらしさを感じそうなものなのに、全然嫌な感じがしないし、物語にぐっと引き込む演出になっている。すごい。

隋明寺で丸く並べられた湯呑み茶碗がひとつ(おそらく江西住職のもの)だけ離れていたり、最後のシーンで太郎がアビゲイルの信者を割って入って行くところは、映画「十戒」の海を割るシーンを思い出しましたし。

十戒 (映画) - Wikipedia

「十戒」で海が割れるシーンは、エジプトで迫害されたヘブライ人(イスラエル人、後のユダヤ人)が安住の地・カナンを探しに旅をする途中のシーンですが、安住の地を探してハヤブサにやってきたアビゲイルの信者の海を、太郎が割って歩いて行くっていうのがまたおもしろい。太郎の2作目のタイトルが「カナンの東」というのも繋がっているような、繋がっていないような...。

また、アビゲイル信者の海を割って歩く太郎の周りに蝶が舞っていて。

蝶が意味するものを調べてみたら、「輪廻転生」「復活」「長寿」などの良い意味や、「死」「霊」といった不吉な意味もあったり、また、「死者の魂が宿る」とされていたり。

www.i-nekko.jp

スピリチュアルなところまで調べてみると、他にもたくさんの意味があったので(白い蝶で調べてもたくさんでてくる)、太郎の周りを蝶が舞っている意味は「これだ!」と断定することはできないのですけど、アビゲイルの犠牲となった人の魂が宿って舞っているのかな、とか、第1話で5歳の太郎が書いていた「ハヤブサの守り神」が太郎と共にあることを表しているのかな、なんて思いました。

 

私はドラマを見ていて演出がどうこうとかを思ったことがあまりなかったのですが(いつも気付けない...)、このドラマはストーリー展開だけではなく、引っかかりのある演出や自然の音と重ね合わさった音楽など、すべてが「ハヤブサ消防団」という一つの作品の中ですごくバランスよく配置されていておもしろいと思ったし、そのおもしろさに気付けたし、作り手のこだわりを感じられて楽しい。

 

第8話でわかったこと

第8話は最終話直前の回ということもあって様々な謎が明かされましたが、特に気になった部分を書き出してみました。

聖母アビゲイル教団のユートピアをつくるのがハヤブサだった理由

第7話の感想で、教団の新たな施設をつくるために数ある候補の中からハヤブサが選ばれたんじゃないかと書いたのですが、ハヤブサではなくてはならない理由があったことがわかりました。

ハヤブサは、聖母アビゲイルである山原展子の誕生の地でもあり、展子が自然と一体となり悟りを開き、教団の教義が生まれた地でもありました。

そして、町長の愛人がアビゲイルの信者だったり、彩が移住していたりと、数年前からその準備をしていたことがわかりました。恐ろしい...!

 

立木彩は聖母アビゲイルの魂を受け継ぐ者だった

第7話の感想で書いたのですが、立木彩は教団の広報だと思っていたら、教団にとってものすごく重要なポジションである、新たな聖母アビゲイルとなる人だったことがわかりました。

ドラマ「ハヤブサ消防団」第7話「最後の晩餐」感想 連続放火犯の使命とは...ハヤブサに何が起きたか - だらけかあさんの楽観日記

これにはびっくりした!聖母は目を見張るような美しい人が絶対条件なんでしょうね。

彩は彩を教団に引き入れた友人・滝川明日花(金澤美穂さん)を教団の幹部たちに殺害されていますが、それでも教団への信仰は変わらず。

その後は、聖母アビゲイルの魂を受け継ぐ者として一足先にハヤブサに移住していました。

彩の回想から、彩は山原浩喜(一ノ瀬ワタルさん)の殺害や放火には関りがないこと、でも、教団の仕業だと薄々は感づいていたこともわかりました。

 

また、第7話の感想でも書いたのですが、太郎が消防団のみんなと東京に行く前に車の中で彩とキスをして、車を降りた後に彩は唇を手でぬぐっていて。

だから、彩は太郎のことを好きではなく、有名な作家である太郎を教団の仲間に引き入れるために近づいただけだと思っていたのですが、第8話の太郎と彩の会話から、彩は太郎に好意を持ってはいたようでした。山原展子の写真が太郎の家にあったから、というのも大きいかもだけど。

なので、キスした後に唇をぬぐっていたのは、彩の中身の川口春奈さんの本音が出て思わずやっちゃった行動だったのか、チューで思いのほか太郎のよだれがべちょっとついちゃったのか。

どんな理由だったのかはわかりませんが、彩が太郎に好意を持っていないから唇をぬぐった、という理由ではなかったようです。たぶん。

 

教団の教本の中で、聖母アビゲイルは「天空にて円が重なる時、その生涯を閉じる」と書かれていて、彩がこのまま皆既日食の日に新たなる聖母アビゲイルとして生まれるとなると、それと同時に死ぬことになるんじゃないかなと心配。

太郎は止められるのか。太郎は彩をどう説得するのか。

私の母は某宗教を信仰していて、私は子供の頃にその宗教の勉強をしたり集会に行ったりしていた、いわゆる宗教二世でして、深く信仰している宗教から人を離れさせることがどれほど難しいかを少しはわかっているつもりです。

神に近い存在(それとも神そのものかな?)になろうとしている彩にどんな言葉なら届くんだろう。

彩は太郎より前にハヤブサにやってきて、少しの時間かもしれないけれども、教団の中から離れてハヤブサの人々と触れ合っているので、洗脳が解ける可能性はあると思います。

太郎と彩の何気ない毎日はもう戻らないかもしれないけれども、太郎はきっと教団のやり方とは違う形で彩を救ってくれると思っています。

 

ワトソン江西住職は、聖母アビゲイル・展子の異母兄妹だった

隋明寺の江西住職が、やってきたアビゲイルの信者たちを「ハヤブサへようこそ」と迎え入れた時はぞわっとした~。

山原展子は江西住職の父親・江西忠男の愛人の子で、母親の山原リンコが自死した後、忠男に引き取られていました。

そこで虐待を受けた展子を、江西住職が父親代わりになって世話をしていた。

江西住職は「ハヤブサへようこそ」とアビゲイルの信者たちを迎え入れましたけど、アビゲイルの信者ではないんじゃないかなと思っています。

アビゲイルを信仰しているなら、別の宗教の般若心経を唱えられないと思う。信仰するってそういうものだと思う。

最終話で江西住職の口から説明があると思います。

自分のことを「ワトソン江西」と言ったおちゃめな江西住職が、脱会しようとした信者を拷問して殺害し、自分たちのユートピアをつくるために放火や殺人をするような教団を信仰するとは思えない。思いたくない。ワトソン江西を信じるぞ。

 

まだ明かされていない謎

あと残り1話。まだ明かされていない謎を書き出しておきます。

徳田省吾は自殺したのか、殺害されたのか

これ、気になっています。

浩喜の殺害や連続放火は、事件が起こった八百万署が管轄で(浩喜の事件は違ったかもしれません...間違っていたらごめんなさい)、ドラマ「晩酌の流儀」でへっぽこ支店長をしているおかやまはじめさんが署長を演じているというのもあって、捜査が微妙なんじゃないかなと。たぶんですよ、たぶん。

でも、徳田省吾は東京で死んだので、警視庁の管轄。

また、徳田の件にたった3年前に12人もの信者を殺害したアビゲイル騎士団の後続宗教が関わっているとなると、警視庁も本格的に捜査をしていると思う。

この事件の解明も、アビゲイルをハヤブサから追い出すための重要な点になると思っています。

 

太郎の父親と山原展子の関係

太郎の家にあった山原展子の写真。

太郎の父親はなぜ山原展子の写真を撮ったのか。

この理由って明かされるかな。

 

映子の謎と太郎に何を伝えようとしたのか

謎の白髪の女性・映子(村岡希美さん)が何者なのか、まだわかっていません。

太郎の家にカギを壊すという行為までして入ってきた映子。何を太郎に伝えようとしていたのか。

杉森に対して悪い感情を持っていそうでしたし。

あの囲われ方を見ると教団にとって重要な人物なのでしょうが、教団とどんな関係があるのか。さっぱりわからん。

 

メインビジュアルのうつむいている消防団員は誰?パート2

第6話感想でもメインビジュアルのうつむいている消防団員は誰なのかと書いたことあるのですが、中村倫也さんよりも背が高いように感じて、背格好からアビゲイルの顧問弁護士をしている杉森登なんじゃないかと書きました。

ドラマ「ハヤブサ消防団」第6話「放火犯の正体」感想 連続放火犯は誰なのか。あの愉快な消防団の中に放火犯がいるって悲しい... - だらけかあさんの楽観日記

で、Twitter(X)を見てみると、太郎の父親なんじゃないか、と言っている人が結構いて。

太郎の父親だったらおもしろい!

もしそうなら、誰が演じているんだろうとわくわくします。

このうつむいている消防団員は物語の重要な役割を担っていると思っているのですが、最終話で誰だかわかる描写があるかな。

 

太郎の家にいた映子に叫ぶ中山田さん 恐怖と爆笑

このシーンは最高に怖くて最高におもしろかった!!!

x.com

恐怖と爆笑が合わさることがあるなんて!おもしろすぎる!

中山田さんを演じる山本耕史さん、本当にすごい。なんであんなにふざけた空気を出せるんだろう。おもしろい。

第4話の太郎と彩の怖くて美しいキスといい、恐怖を楽しむという不思議な感覚をこのドラマで初めて知りました。びびりなもので怖い話は苦手なのですが、このドラマの恐怖は楽しい。クセになる。

藤本勘介(満島真之介さん)のTシャツも恐怖心を減らしてくれたし。(勘介ありがとう)

このドラマは笑いと恐怖のバランスが本当に良くて、本当にすごいと思う!

 

ハヤブサ分団、やっぱりかっこいい!

ハヤブサを守ろうと奔走するハヤブサ分団、かっこよかった!

杉森に悲しみと怒りをぶつける勘介、杉森の言葉を静かに、でも怒りを込めてはっきりと否定する山原賢作(生瀬勝久さん)と怒りをあらわにする宮原郁夫(橋本じゅんさん)。

不甲斐ない村岡町長(金田明夫さん)に「エロガッパ」と喝を入れる森野洋輔(梶原善さん)。(へろへろに困っている金田明夫さんもおもしろかったしステキだった)

ここに徳田省吾がいないのがすごく寂しいけど、みなさま、かっこよかったです!

 

ドラマの本筋とはあまり関係ないけど書きたいことをちょろっと

杉森の言葉言いたい

彩の家に来た太郎に言った杉森の言葉。

「三馬さん、聞きたいことが山ほどあると思いますが、無駄を省きましょう。すべてお答えする義務はありません

あー、言ってみたい。目をらんらんとさせて言ってみたい。こんな風に言われたら、何も聞けなくなっちゃう。

いつかどどーんと言ってみたい。この言葉が言える場面が自分の人生にはありそうにないけど。

 

アビゲイル信者の色の意味

これはずっと気になっていて。

紫系の人、ベージュっぽい人、緑系と黒系の人、アビゲイルの信者はその階級みたいなもので色分けされているように思います。

彩は緑系の服が多いですが、聖母アビゲイルが修行している時に深緑の服を着ていたので、教団の中でも熱心な信者が修行をしている時の色なのかなと思いました。彩の他にも緑系の色を身に付けている人がいましたし。

黒は幹部なのかな。彩、杉森、真鍋、映子の世話をしている人の中にも黒を着ている人がいました。

これ、知りたいんですけど、色分けの意味はアビゲイルが定めたものだと思うので、アビゲイルが教えてくれないとわかんない。

Twitterとか、どこかで知ることができるといいな。

 

終わりに

このブログは2023年9月14日18時ちょい過ぎ、最終回放送直前になんとか書き終わりました。書きたいことが多すぎるー。

いよいよ今夜が最終回。

太郎を含むハヤブサ分団のみんなは、ハヤブサを聖母アビゲイル教団から守れるのか。

 

一人の女性の運命が数十年の時を経て、このハヤブサを大きく変えようとしている

その女性の人生を紐解くことが、今、僕がするべきことだと直感した

「その正体に、もうすぐ辿り着く」

 

このシーン、太郎の表情もセリフも本当に好きで。何度も何度も視聴しました。この時の中村倫也さん、いつにも増してかっこよかった~。

ドラマが終わってしまうのが寂しいですけど、最終回の放送がとても楽しみです。

 

それでは、また。

 

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