だらけかあさんの楽観日記

だらけた日々にしあわせを

「VIVANT」第9話感想 テントがつくられた理由と経緯 林遣都さんの演技がすごくて泣いた

こんにちは。

2023年9月10日日曜に放送されたドラマ「VIVANT」第9話の感想です。

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あらすじは書いていません。あらすじをお知りになりたい方は、要点が詳しくまとめられている、TBS公式サイトの「アフターVIVANT」をご確認くださいませ。

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ドラマを見て思ったこと、感じたことなどを書いています。目次のところから気になるところだけでも読んでいただけると嬉しいです。

感想部分にネタバレが含まれますので、まだ視聴されていない方は読む読まないの選択をお願いします。

 

 

第9話感想

2時間半の生放送に続いて始まった第9話。最終回に向けて、VIVANT祭りが盛り上がっていますね!楽しい!わくわくする!

第9話では、テントが土地を購入していたのは、フローライトという半導体の原料となる鉱物を独占し、そこから得る莫大な利益をバルカの孤児や貧しい人たちに分配するためだったことや、乃木卓(役所広司さん、林遣都さん)の悲劇的な過去、そしてテントを創設した経緯などが描かれました。

林遣都さんの演技、すごかった~。震えたし、泣いた。

第9話はにやっと笑った楽しいところもありました。

ノコル(二宮和也さん)が乃木憂助(堺雅人さん)がつくった赤飯を食べて、「ん?おいしい!」という顔をした後に「不味い不味い」と言ったところでみんなが笑ったところとか。ノコル、おにぎりにした赤飯をこっそり5個くらい食べていそう。

他にも、乃木の黒須駿(松阪桃李さん)の声まねが雑だったり、黒須の目がテープで留められちゃってたり。堺雅人さん、松坂桃李さんのものまねをどんな風にされるんだろう!とわくわくしたらアレで笑った。

そして、次回が最終話という段階で、新たな謎が出てきました。

フローライトをバルカ政府に漏らしたのは誰か。

また、乃木が殺害したと思われていた別班員4人が生きているとテントに知らせた日本のモニターは誰か。

日本のモニターが誰かはあまり気にしていなかったんですけど、TVerで配信された「VIVANT」の最終回直前ダイジェストでポイントとして挙げられていたので、がんばって考えてみようと思います。後ほど簡単に書いています。

 

テントがつくられた理由と経緯

これがものすごく自然な流れで。

ベキはバトラカ(今井柊斗さん)に助けられた後に憂助を4年探し歩いたが、死んでしまったと知る(本当は死んでいないので、別の日本の子供)。

生きる気力を無くしているところに赤ちゃんノコル(かわいいいい)と出会い、ノコルを息子として育てることが生きる希望となる。

自衛するために武器を持ち、近くの村から護衛の依頼をもらって金銭を得る。

金を稼いで孤児院をつくると決め、子供たちの未来を守るためにテントをつくり、そしてテントは大きい組織となっていった。

テントが武器を使うことによって資金を得て孤児院を運営してきたという一連の流れがすごく自然で、ベキにはそれ以外の選択肢はなかったようにも思えました。

 

ただ、慈善活動のためとはいえ、テントがテロ行為で金銭を得ているということに違和感はどうしても感じてしまう。

ドラマの中の出来事とはいえ、テロの犠牲になる一般人の数を計算しているとはいえ。

これはどこの視点からテントを見るか、によると思う。

自分が経験したことではないし被害にもあっていないので書くかどうかずっと悩んでいたんですけど、ちょろっと簡単に書くと、私の父は1995年3月20日の地下鉄サリン事件が起きた一本前の時間の電車に乗って出社していて(当時、父は単身赴任をしていた)。もしかしたら父が巻き込まれていたかもしれないという話を聞いた時、体が冷たくなるような恐怖を感じました。

被害にあっていなくても感じた恐怖。実際に被害にあわれた方、そのご家族の方の恐怖、悲しみ、憎しみ、怒りはどれほどのものだろう。

この経験から、テロは日常を脅かす卑劣で恐ろしい行為だという考えがずっとあるので、テントを「善」だとは思えないんですよね。どうしても被害にあった人側の視点を除外してテントを見ることはできない。テロを起こされた国から見たら、テントは悪の組織以外の何物でもないと思うし。

ただ、先ほども書いたように、ベキに他の選択肢があったとも思えなくて。

私個人の結論としては、テントは自国の子供を救うために悪業を行う組織であり、見る視点によって善でも悪でもある、というのが第9話を見て感じたことです。

そしてドラマをつくっている方々も、テントの持つ悪の部分と善の部分両方を見せていると思う。

ドラマの中でテントのテロで女の子が母親を探して泣いているシーンが入れられていたのは、テロ行為がどれほど悲惨なものかを見せることで、ベキの正義によって引き起こされる悲劇もきちんと描いているんだと思います。

 

真面目に書いちゃいましたけど、そもそも善だけ、悪だけの人間なんていないし、そんな人間がつくった組織も同じですね。どっちの面もある。善が悪かなんて簡単に分けることなんてできない。

そして、テントが善でも悪でもあるということは、ベキが黒、ノコルが白であることと関係があると思っています。

 

ベキが黒、ノコルが白の意味

第1話の感想にもベキが黒でノコルが白の意味があるんじゃないかと書いたのですが、黒はテントの悪の部分を表していているんじゃないかなと思っています。

「VIVANT」第1話感想 乃木の謎、かっこいい野崎、かわいいドラム、そして「VIVANT」とは - だらけかあさんの楽観日記

白のノコルに犯罪歴を付けさせないようにしているのは、フローライトで利益を得ることができるようになったら、ベキは白の部分だけノコルに託して、黒い悪の部分を全部背負い、罪を犯した責任を負うつもりなんじゃないかなと思っています。勝手にそう考えてているだけなんですけども。

 

乃木明美の遺言「復讐して」

ベキの妻・明美(高梨臨さん)の最後の言葉は「復讐して」でした。

高梨臨さんが演じた明美は本当に優しい美しい笑顔の人で、その明美が最後に声を低くして「復讐して」と言うくらい、誰かを憎み恨んで死んだというのが本当に悲しい。

この言葉をベキは忘れていないと思う。

公安を恨み、日本に激しい怒りを感じていたが、ノコルと出会い孤児救済に尽力する中でそんな気持ちが無くなってしまった、日本を狙うことはないとベキは言っていたけど、どうなんだろう。

ベキは何かしら日本(公安?)に復讐する準備もしているような気がします。暴力行為以外で復讐するんじゃないかなと思っていますが、どうだろう。

 

フローライトの情報をバルカ共和国に漏らしたのは誰か

テントの結束を見ると、テントの人間がベキを裏切ることはないと思うんですよね。優秀な乃木にいくら嫉妬したからといって、ノコルが3年もかけて準備してきた計画を壊すようなことはしないと思うし。

ノコルの友人のゴビ(馬場徹さん)側の人間の仕業だと思っています。

 

別班員4人の生存をテントに知らせたモニターは誰か

これ、最初の方でも書いたのですが、あまり重要視していませんでした。でも重要なポイントっぽいですね。

公安部部長の佐野(坂東彌十郎さん)がノゴーン・ベキが乃木卓だと知ってテントのモニターになったのかな、とか、もっと目立ってほしいという理由だけで柚木薫(二階堂ふみさん)かな、とか、不倫専務で終わるのがもったいないから長野専務(小日向文世さん)かな、とか、ちょい役なのに登場人物の中にいる看護師の三井(水谷果穂さん)かな、とか。

いろいろと考えたんですけど、わからない~。

考察って難しい。お手上げです。

 

若きバトラカを演じた今井柊斗さん、光っていた!

若い頃のバトラカを演じられた今井柊斗(しゅうと)さん、すばらしかったですね!声も演技も佇まいもかもし出す雰囲気も全部すごかった。発光してた。

ちょろっと調べてみたら、監督・主演で映画をつくっていたりとすごい才能を持っている方のようです。

今後の活躍がとても楽しみです。

 

まだ明かされていない謎

最後に今までの流れの中で気になっているところを書き出しておきます。

駐バルカ共和国・日本大使の西岡英子(檀れいさん)とバルカ共和国・外務大臣のワニズ(河内大和さん)の話、日本とバルカ共和国の関係

西岡英子がバルカに対して強く出られない理由って何なんでしょうか。

また、乃木が西岡英子かワニズを見て(匂い?)びっくりしたような顔をしていた理由も知りたいです。

 

奇跡の少女・ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzulさん)の意味

ジャミーンのことを奇跡の少女と言っているのは、今のところ別班の櫻井司令(キムラ緑子さん)と乃木だけですよね。(違ったらごめんなさい)

別班が勝手に呼んでいるだけなのかな?どういう意味なんだろう。

 

テントが別班を恐れる理由

アル=ザイール(Erkhembayar Ganboldさん)は別班を恐れて自爆したし、ベキもアリ(山中崇さん)の護衛の人間を殺害したのが別班だと気付いて拠点を移動させていたし。テントが別班を恐れる理由がきっとあると思うのですが、何だろう。

ザイールの自爆で家族同然のアディエル(Tsaschikher Khatanzorigさん)が死に、ジャミーンは孤児となってしまった。そしてその自爆を引き起こしたのは息子の憂助という...。ベキにとってはすごくつらい出来事だなと勝手に思ってる。

 

長野専務はただの不倫専務で終わるのか

長野専務を演じる小日向文世さんは、次の日曜劇場「下剋上球児」にも出演されるのでお忙しいから、もしかしたらただの不倫専務で終わっちゃうんじゃないかと心配しております。あんなに怪しい顔してたのに。

あと、別班の人間だと思っているんですが、どうなるかな。

 

終わりに

第9話の最後のシーン、ベキが刀を振り下ろしていますが、これは乃木を切らないでしょう。話が終わっちゃうし。

ベキは乃木が重さがわかる特技を使って黒須を殺そうとしていなかったこと、国を裏切っておらず、別班としてテントに潜入したことをすでにわかっていると思う。だから自分の日本への復讐心を隠したんだと思うし。

別班としてやってきた愛する息子に自分のつくり上げたテントのすべてを見せたベキ。どういう意図があるんだろう。

 

最終回直前の9月16日の番組プロデューサー・飯田和孝さんの記事を読んでいたら、こんな言葉が書かれていました。

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「家のテレビが壊れてしまうんじゃないかという豪華なシーン」があるとのこと。

この言葉を見て、金田一耕助ばりに乃木が豪華な俳優陣を集めて謎解きをしてみたり、ドラマ「エール」の最終回みたいにみんなで歌を歌ったりしたら楽しいな(二階堂ふみさんと吉原光夫さんの歌が聴きたい!)、なんてあほなことを考えてしまいました...。

どんなシーンになるのかな。すごく楽しみです。

 

そして、最終回前に食べる晩ごはんは赤飯を食べようと思っています。(あほ)

レンジでチンできるのを買った。最終回に向けて準備万端だ!

 

3ヶ月間にわたり楽しませてもらったドラマ「VIVANT」もいよいよ最終回。この夏のVIVANT祭りを最後まで思いっきり楽しもうと思います!

それでは、また。

 

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